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苫小牧港の一貫輸送ターミナル整備、陸運距離短縮

2023年1月20日 (金)

国内国土交通省は20日、北海道の「苫小牧港東港区浜厚真(はまあつま)地区」で、物流効率化やドライバーの労働時間削減につながる新たな岸壁整備に着手すると発表した。複合一貫輸送ターミナル整備によりフェリーの柔軟なダイヤ設定ができるようになることで、バルク貨物の荷役時間に制約がなくなりトラック輸送距離が短縮化すると見込んでいる。

▲苫小牧港東港区浜厚真地区複合一貫輸送ターミナルの完成イメージ(出所:国土交通省)

発表によると、同港は北海道内の港湾取扱貨物量の50%を占め、うち貿易取扱貨物量が21年連続1位。背後圏に立地する多くの企業の生産活動や住民生活を支える物流拠点として重要な役割を果たしている。

一方で、東港区の浜厚真地区(周文ふ頭)には2つのフェリー航路が就航し、砂や砂利などのバルク貨物を取り扱っていることから、道内各地からの運送時間が限られ、遠方への輸送を余儀なくされるなどトラックドライバーの負担が大きい。

現状では同港の出港時間に間に合わない場合、農水産品は函館港を利用しなければならず、ドライバーの時間外労働に上限規制が設けられる「物流の2024年問題」により、24年4月以降は長距離の陸上輸送が困難になる見込み。

こうした問題を解消するため、岸壁整備は災害時を想定した耐震強化も伴うものとして行われる。事業期間は2022〜27年度で総事業費は145億円。苫小牧港管理組合、室蘭開発建設部は28日に整備事業の着工式典を現地で開催する。

▲関東向けの農水産品のフェリー輸送のイメージ

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LOGISTICS TODAY編集部
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