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出光など3社、ポンガミア植林でSAF供給網構築へ

2023年3月17日 (金)

▲ポンガミアの実・種子(出所:出光興産)

環境・CSR出光興産、J‐オイルミルズ、豪州の非営利団体Burnett Mary Regional Group(バーネット・マリー・リージョナル・グループ)の3社はこのほど、持続可能な航空燃料(SAF)のサプライチェーン構築に向けた取り組みとして、豪クイーンズランド州で、油収量効率が高い非可食油原料樹「ポンガミア」栽培によるCO2固定化やバイオ原料確保を共同で検討することに合意した、と発表した。

発表によると、SAFの安定供給は航空業界における課題となっており、その課題解決に寄与する原料の一つとして期待されているのがポンガミア。3社は同州でポンガミアを植林することにより、CO2固定化や植林を起点とした植物原料の確保によるSAFのサプライチェーン構築などの検討に共同で取り組む。

出光興産とJ‐オイルミルズはことし1月末に、サーキュラーエコノミーの実現に向け、バイオ原料確保によるSAF製造・プラスチックリサイクル・バイオ化学品活用などのバイオマス事業の構築について共同検討することで合意しており、その一環として本検討に合意する運びとなった。

▲ポンガミアから採取した油

日本の運輸部門におけるCO2排出量のうち、航空部門は自動車を用いた輸送を除くと最も大きな数値となっている。政府はカーボンニュートラル社会の実現に向けて、2030年までに国内の航空会社の航空機が使用する燃料の10%をSAFに置き換えることを目標としており、そのためには安定供給可能なSAFの開発が欠かせない。

今後3社は、ポンガミアの植林・管理、同植林によるCO2固定化・オフセット、SAFサプライチェーン構築(収穫、搾油、輸送、SAF製造)、森林投資などに関する検討を行い、クイーンズランド州における2023年内の小規模栽培実証開始を目指す。

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LOGISTICS TODAY編集部
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