三菱自、食品廃棄物で自動車部品を開発

原料のカシューナッツシェル

アパレル三菱自動車工業は、同社独自の植物由来材料技術「グリーンプラスチック」の新アイテムとして、群栄化学工業（群馬県高崎市）、新神戸電機（東京都中央区）と共同で、植物由来材料であるカシューナッツシェルオイルを用いたバイオマスフェノール樹脂の自動車部品を開発した。

まずは軽自動車用エンジンのオイルフィラーキャップとして、今秋にも製品化する。

新材料で試作したオイルフィラーキャップ

新たに開発したバイオマスフェノール樹脂は、一般的なフェノール樹脂に使われている石油由来原料の一部をこのオイルと置き換えることで、化石資源節約とCO2削減を実現。耐熱性が高く、これまでフェノール樹脂を用いてきたエンジンルーム内のオイルフィラーキャップ、断熱材、プーリーなど耐熱樹脂部品への応用が可能。

同社がライフサイクル全体のCO2排出量を試算した結果、化石資源由来のフェノール樹脂を用いた従来品と比べ、12％削減できるという。