高精度気象予測で洋上風力発電向け作業支援、WN

サービス・商品ウェザーニューズ（WN、千葉市美浜区）はこのほど、洋上風力発電の建設作業やメンテナンス時向けの海上作業支援サービス「ANEMOI」（アネモイ）の提供を開始した、と発表した。

▲洋上風力発電市場向けサービス「ANEMOI」（出所：ウェザーニューズ）

同サービスでは、作業船が港と発電設備の間を航行する際の「運航可否判断支援」や、建設・メンテナンス作業のリスクを作業項目ごとに可視化した「作業計画支援」などのコンテンツを提供する。その他、作業現場のピンポイントな予報をグラフや数値で表示したり、地図へ気象情報を重ね合わせて確認したりできる。

▲高精度の予測モデル「EMOTION」

これを可能にする技術が、洋上風力発電市場向けに開発した高精度な独自モデル「EMOTION」（エモーション）で、海上の波、風を1キロメッシュで高精度に予測するものだ。また、世界中の海上の波、風を1時間ごとに72時間先まで予測することも可能で、エモーションやその他の独自気象予測モデルを掛け合わせ、波、風だけでなく降水量や気温、台風、落雷などの情報を最大15日先まで確認することができる。これらの情報を活用することで、2週間先までの工程計画の策定や、当日の作業可否判断に役立てられる。

アネモイの提供する気象データは予測精度が高く評価され、2022年3月以降にデンマークの大手電力会社Orsted（オーステッド）が先行利用を開始。台湾の彰化県沖で建設中の洋上風力発電所でも活用されている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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