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自動点呼で負荷軽減、カギはドライバーの使いやすさ

2023年4月12日 (水)

サービス・商品ことし1月から認められている「自動点呼」に早くも運送会社が反応している。きょう開幕した第4回関西物流展では、国土交通省の認定を受けた点呼支援機器を体験しようと多くの運送会社がNPシステム開発(愛媛県松山市)の出展ブースを訪れた。

ロボットやAI(人工知能)技術を用いた自動点呼は、現時点では乗務後点呼に限られる。しかし、「それでも自動点呼に切り替えないと、業務を維持できなくなる可能性がある」と、奈良県のある運送会社役員が取材に応じた。複数のベテラン社員が24時間体制で点呼を行っているが、社員の高齢化が進み、今の体制を維持することが難しくなっているという。

NPシステム開発の出展ブースでは、運送会社の運行管理者や担当役員が実際に点呼支援機器を操作し、その使いやすさを確かめた。ドライバーの高齢化も進んでいるため、高齢のドライバーでも一人で操作できる機器でないと、「自動」にならないからだ。

▲(右)乗務後自動点呼の手順を説明するNPシステム開発の小西和夫氏

一方で、運送会社の世代交代も進む。NPシステム開発関西支店の小西和夫支店長によると、「運送会社の若手社員を中心に、自動点呼をデジタコと連動させて点呼と労務管理を一元管理したいというニーズも増えている」という。これまで複数のシステムやアナログ作業に散らばっていた管理業務を効率化する動きだ。

運送会社専門のシステム会社として30年以上の業歴を持つNPシステム開発では、徹底した現場目線でデジタコや点呼システムを開発してきた。小西氏は、「ベテランも若手もメリットを感じられるものでないと、実用的とはいえない。そこのこだわりは、ブースを訪れるお客様にも評価いただけている」と、手応えを感じていた。

徹底した現場目線、NPシステム開発が自動点呼出展