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日本海事協会、船舶保守管理システムを構築

2012年10月9日 (火)

ロジスティクス日本海事協会(東京都千代田区)は9日、船舶のライフサイクルコストの削減を支援する「船舶保守管理システム」を構築し、来年6月から船主・船舶管理会社向けのクラウド・サービスとして提供を開始すると発表した。

システム構築は、IHIマリンユナイテッド(IHIMU、東京都港区)、ディーゼルユナイテッド(DU、東京都千代田区)、日本IBM(東京都中央区)が協力した。

日本海事協会、IHIMU、日本IBMの3社は、ことし4月から7月まで船内機器センサーデータ分析による早期異常発見の共同研究を実施。IHIMUグループが持つ船舶情報管理システムの経験とセンサーデータや保守履歴といった実際のデータを基に、異常事象の発生状況、機器の状態変化を解析し、有用性を確認した。

このデータ解析技術は、IBM東京基礎研究所が開発したもので、観測値に含まれるノイズの影響を除去しながら変数同士の隠れた関係を自動で見出し、それに基づいて各センサー値の異常度を算出する。この研究を踏まえ、今回、日本海事協会はこの異常検知機能を組み合わせた船舶保守管理システムをクラウド・サービスとして提供することを決めた。