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SGHD決算は6期ぶり減収減益、今期予測も厳しく

2023年4月28日 (金)

財務・人事SGホールディングスが4月28日発表した2023年3月期連結決算は、売上高が前期比9.7%減の1兆4346億900万円、営業利益が同13.1%減の1352億7500万円、最終利益が18.5%増の1265億1100万円で6期ぶりに減収、営業減益に転じた。前期はロジスティードの株式売却による特別利益497億8700万円を計上した。

主力のデリバリー事業は、売上高が1兆473億6400万円、営業利益は7%増の997億7400万円。取り扱い個数は0.9%減の14億100万個、うち飛脚宅配便は0.7%減の13億5900万個だった。EC(電子商取引)市場規模の拡大などを背景に、BtoB、BtoCの荷物はともに堅調に推移したが、第3四半期後半ごろからは物価調整後に家計消費支出が弱まり、いずれも荷動きが鈍化。大型荷物の取り扱いも減少した。一方で、チャーター便のTMS案件は前期を上回った。

そのほか、昨年10月には、兵庫県尼崎市に佐川急便の大型中継センターを計画するなど、宅配便市場の中長期的な成長を見据えた投資を継続している。コスト上昇は、取り扱い量に応じた人員配置や継続的な生産性向上など取り組みを行うものの賄いきれず、ことし4月1日に宅配便運賃の値上げに踏み切った。

ロジスティクス事業では、売上高が34%減の3148億7700万円、営業利益は60.3%減の192億3900万円と減収減益だった。海上、航空運賃ともに第3四半期をピークに以降は下落。取り扱い量は物価上昇と金融引き締めなどを背景とした景気後退懸念や、米国での消費財を中心とした在庫過多などにより、大幅に減少した。中長期的な成長に向け、米子会社による通関事業者やフォワーディングを中心とした物流事業者の子会社化など、国際輸送サービスの体制を強化した。

24年3月期の業績予想も発表し、売上高が3.8%減の1兆3800億円、営業利益が22%減の1055億円、最終利益43.5%減の715億円と減収減益としている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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