日産、衝突時に自動操舵で回避するシステムを開発

話題日産自動車は17日、回避支援を行う安全技術「緊急操舵回避支援システム」を開発したと発表した。

このシステムは、ブレーキでは衝突を避けることが難しい状況で障害物に衝突しそうになった際、自動ブレーキだけでなく自動操舵も行うことで、高度な回避の支援を行うもの。

作動例

低速域での急な飛び出しのような予測できないリスクが発生した場合や、ドライバーの認知の遅れで高速で渋滞末尾に追突しそうになった場合などに効果が発揮される。

日産がこれまで培ってきた高度なセンシング技術と、車載コンピュータ（電子制御装置、ECU）による制御技術で、ブレーキだけでは間に合わない場合、自動でステアリングを切り、側方への回避を支援する技術を開発することに成功した。

車両前方のレーダーとカメラ、車両左右後方の2個のレーダー、周囲にとりつけられた5個のレーザースキャナーからの情報をもとに、まず「ブレーキでは回避できない衝突リスク」を察知する。

同時に前方に障害物の無い回避ゾーンがあること、後側方から接近する車両がないことを確認し、ドライバーにステアリングを切るべき方向を示し、ドライバーが直ちに操舵できない場合には、自動で操舵して衝突の回避を支援するという。

■詳細は下記URLを参照。
http://www.nissan-global.com/JP/DOCUMENT/PDF/TECHNOLOGY/2012/121017-02-j.pdf