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三菱造船、萩海運向け旅客兼自動車渡船の進水式

2023年5月30日 (火)

荷主三菱造船は29日、鉄道建設・運輸施設整備支援機構と萩海運(山口県萩市)から受注し建造中の旅客船兼自動車渡船の命名・進水式を、山口県下関市の三菱重工業下関造船所江浦工場で行ったと発表した。

▲「あいしま」命名・進水式の様子(出所:三菱造船)

新船は、「あいしま」と名付けられた。山口県萩市と同市の離島・相島を結ぶ萩から相島航路で就航を予定。今後、艤装工事、試運転などを経て2023年7月に萩海運に引き渡し後、1990年から現在まで活躍する三菱重工業下関造船所製の現行船「つばき2」の代替船として運用する。

全長37.7メートル、幅8.3メートル、総トン数199トン、旅客定員数130人で、コンテナ10個か車両2台(2トントラック1台と普通小型乗用車1台)を積載可能。船尾端には港内可動橋との取り合い設備を設けることで、車両を直接乗り入れて作業ができるロールオン・ロールオフ方式荷役を可能とした。車いすで乗下船が可能なバリアフリー通路も導入し、荷役時間の短縮と利便性向上を図った。

エンジン2機、プロペラ2基、舵2枚の2機2軸2舵方式を採用しており、万一の故障時にも片方のエンジンで航行が可能。同新船型(垂直船首)で推進性能向上させたほか、横方向の推進力を得る動力装置(プロペラ)のバウスラスタと旋回能力に優れた特殊舵(可動フラップ付)2枚を装備し、良好な港内操船能力を実現した。

そのほか、横揺れを低減するフィンスタビライザーを装備し、乗り心地を改善。室内旅客スペースには、リクライニング仕様の椅子席とクッション付き背もたれがあるフロアー席を設け、専用トイレを含むバリアフリー対応設備も導入した。

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LOGISTICS TODAY編集部
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