サービス・商品デンソーは19日、自動車用としては世界最大の表示サイズとなるTFT液晶ヘッドアップディスプレイを開発した、と発表した。製品化は2015年頃とする計画。
ヘッドアップディスプレイは、運転に必要な情報をフロントガラスに表示させるもので、運転中のドライバーは視線を大きく移動させることなく情報を得ることができる。
デンソーが開発したヘッドアップディスプレイは、自動車の走行スピードや道路の制限速度といった基本的な情報の表示に加え、車載カーナビゲーションシステムや画像センサーと連携することにより、進行方向を矢印で表示する「レーンガイダンス」を行ったり、センサーが検知した車両前方の歩行者の存在をドライバーに知らせるための表示を行うことができる。
これらの情報は実際の風景に重ね合わせて表示されるため、ドライバーはより早く、直感的に情報を入手することができる。
また、表示の位置、色調などドライバーの運転を妨げないことに配慮しているほか、まぶしい太陽光のもとでも視認性を保つため、ディスプレイの輝度を従来比で2倍に向上させた。