センコーが浜松に中継輸送専用施設、24年8月開設

拠点・施設センコーグループホールディングス（GHD）とグループ会社のセンコー（大阪市北区）、ランテック（福岡市博多区）は22日、2024年8月に新東名高速道路・浜松SAスマートインターチェンジ（IC）付近に、グループ初のトラック中継輸送専用の大型施設を開設すると発表した。24年4月の時間外労働規制の厳格化により、特に関東・関西間の中間となる地点での中継輸送が増加することが考えられ、センコーグループは中継輸送拠点となる施設のキャパシティーや機能の拡充、労働環境を整備することで対応を図る。

新施設は東名高速道路・東京ICから230キロ、名神高速道路・吹田ICから250キロと、東京・大阪間の中央に位置し、関東、関西のいずれからも日帰り運行ができる地点で、浜松SAスマートICからは1キロと至近距離にあるため、効率的な運行が可能だ。

駐車可能台数は50台と、中継輸送専用施設としては大規模。トラックのヘッド交換やドライバーの交替方式に加え、荷役、簡易保管設備を併設することで、貨物の積み替えによる中継輸送にも対応する。ドライバー専用のシャワーや休憩室、仮眠室も完備する予定といい、ドライバーが小休止できる環境も整備する。

また、輸送手段が豊富なグループの強みを生かし、輸送区間の前半を鉄道コンテナで運び、新施設で貨物をトラックに積み替え、後半を陸上輸送するといったマルチモーダルの長距離輸送サービスの拠点としての活用も見据えている。

25年2月には、新施設に隣接する3温度帯の大型倉庫も建設し、東京・大阪間の在庫拠点の需要を取り込むとともに、静岡県西部エリアでの倉庫事業拡大を図る。

中継輸送専用施設の概要

（出所：センコーグループホールディングス）

所在地：静岡県浜松市北区都田町
敷地面積：1万5000平方メートル
設備：トラック駐車場50台、シャワー、更衣室、休憩スペース、仮眠室、売店、トイレ（駐車場のみ先行で開設）
開設：2024年8月

＜隣接する新倉庫の概要＞
所在地：静岡県浜松市北区都田町
構造：地上6階建て、鉄骨造
敷地面積：1万6700平方メートル
延床面積：2万6700平方メートル
設備：貨物用エレベーター、垂直搬送機
開設：2025年2月

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