ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

SGHDが通期業績を下方修正、財務立て直し急務

2023年10月27日 (金)

財務・人事SGホールディングス(SGHD)は27日、2024年3月期通期連結業績予想を下方修正した。売上高が当初予想の1兆3800億円から400億円減の1兆3400億円に、営業利益が1000億円から85億円減の915億円、経常利益が1010億円から85億円減の925億円、最終利益が680億円から65億円減の615億円とした。前期実績と比較すると、売上高は6.6%減、営業利益が32.4%減、最終利益が46.2%減。

第2四半期におけるロジスティクス事業の業績が想定を下回ったことが要因で、特に海外のフレイトフォワーディングで米国での消費停滞などの影響を受けるなど、海上・航空貨物の需要縮小傾向が継続しており、海上・航空運賃も底を這う状況が続いているとした。同日発表した24年3月期第2四半期決算は、売上高が前年同期比14.4%減の6433億7800万円、営業利益が同39.7%減の386億6600万円、最終利益が51.3%減の252億7600万円と大幅な減収減益を示した。

中核のデリバリー事業では、物価調整後の家系消費支出の弱まりなどで宅配便の取扱個数が減少。上半期(4‐9月)の取扱個数は2.9%減の6億7900万個、うち飛脚宅配便は2.7%減の6億5500万個だった。4月からの届出運賃の改定や、取引ごとの適正運賃収受に取り組むなど平均単価は上昇したものの、セグメントの売上高は2.4%減の5049億2000万円、営業利益は21.3%減の345億3400万円と低調だった。

ロジスティクス事業では物価上昇による金融引き締めを背景とした景気後退懸念がまん延したことや、海上・航空貨物の取扱、運賃が減少したことにより、セグメントの売上高は48%減の1063億円3800万円と大幅に減収、16億4000万円の営業損失(前年同期は145億1600万円の営業利益)を計上した。

今後はサービス品質の維持・向上を見据えながら財務立て直しを図るため、同日には宅配便の基本運賃を、来年4月から平均7%値上げすることも発表している。

佐川が宅配運賃を平均7%値上げ、24年4月から

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com