調査・データ国土交通省海事局は28日、ことし7‐9月の中長距離フェリーとRORO船におけるトラック輸送の積載率動向をまとめた。それによると、フェリーでは北九州‐北四国航路の上り下り、RORO船では北四国から京浜向け、北九州から北陸向け、北九州から阪神向けでいずれも50%を切った。調査は中長距離フェリーとRORO船事業者を対象としたアンケートを基に、対象期間中の概算値を出したもので、荷主企業などの海運モーダルシフトの機運を高めようと、積載率の定期的な開示を行っている。
フェリー航路では、北九州から北四国向けが30‐35%、北四国から北九州向けが40‐45%で、阪神から中九州向け(50‐55%)、阪神‐北海道航路(上りが60‐65%、下りが55‐60%)、阪神‐北四国航路(上り下りいずれも55‐60%)でも70%を切った。
RORO船航路で50%を切った3航路では、いずれも上り下りの数値で差が出た。京浜‐北四国航路では上りが35‐40%なのに対し、下りでは75‐80%、北陸‐北九州航路は上りが25‐30%、下りが50‐55%、阪神‐北九州航路では上りが35‐40%、下りが60‐65%となっており、帰り荷が確保できていないケースが多くなっていると考えられる。
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