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プロロジス、ノルウェー中銀と合弁、資本金2600億円

2012年12月25日 (火)

拠点・施設プロロジスは25日、欧州でノルウェー中央銀行との合弁会社「プロロジス・ヨーロピアン・ロジスティクス・パートナーズ社」を設立すると発表した。合弁会社は、プロロジスが欧州の主要11市場で所有している物流施設ポートフォリオを取得する。

合弁相手のノルウェー中央銀行は、投資運用部門(NBIM)がノルウェー政府の年金基金を運用している。今回の合弁会社は折半出資で設立し、資本金は24億ユーロ(2640億円)とする。負債比率は総資産額の15%とする計画で、満期時に返済され、全額出資金での運用となる。

契約成立後、プロロジス・ヨーロピアン・ロジスティクス・パートナーズは安定稼働中の195物件、450万平方メートル(4900万平方フィート)から成るポートフォリオを取得する。

これらのポートフォリオのうち75%は、旧プロロジス・ヨーロピアン・プロパティーズ(PEPR)ファンドで保有した物件で、25%はプロロジスが直接保有している。

この取引に関連して、NBIMはプロロジスの普通株式600万株を1株あたり35ドル64セントで取得する、3年満期の新株購入予約権を受けることになっている。

今回の合弁事業で、プロロジスは当初の計画より早くヨーロッパでの資本再構築を完了することになる。同社は「これらのプライベート・キャピタル事業はプロロジスの成長の原動力となり、グローバルでカスタマーへ新たな物流施設の提供を可能とすると同時に、プロロジスの資本効率の再配置や収入の多様化をもたらすことを可能とするもの」と説明している。

プロロジス・ヨーロピアン・ロジスティクス・パートナーズの当初運営期間は15年で設定するが、さらに15年の延長を可能としている。また、契約成立から2年経過後、プロロジスは持ち分を20%に縮小することができることになっている。