商船三井、CCSでJX石油と覚書

環境・CSR商船三井は5日、JX石油開発と、日豪間のCCS（CO2の回収、貯留）バリューチェーン構築に向けた海上輸送などについて覚書を締結した、と発表した。

覚書では、ENEOSの製油所や日本国内の様々な産業から排出されるCO2を回収し、オーストラリアのボナイソン港に海上輸送した上で、オーストラリア国内の貯留地へ圧入、貯留することで、CCSバリューチェーンの構築を目指すもの。

共同検討するのは、日豪の港湾制限や想定されるCO2輸送距離、輸送量に適した液化CO2船型の選定や海上輸送コスト試算のほか、日豪間のCCSバリューチェーン全体のコスト試算。商船三井が前者を、JX石油開発が後者を主に担当する。

CCSは、産業活動などから排出されるCO2を分離、回収し、地下の安定した地層の中に貯留する技術。カーボンニュートラル社会を実現する有効な手段の一つとして期待されている。

▲Petra Nova CCUSプロジェクトのCO2回収装置（出所：商船三井）

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LOGISTICS TODAY編集部
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