財務・人事ヤマトホールディングス(HD)は5日、2024年3月期の通期連結業績予想を下方修正した。売上高は前回予想から200億円減の1兆7650億円、営業利益は250億円減の400億円、経常利益は250億円減の400億円、最終利益は160億円減の360億円とする。
宅配便収入が想定の水準を下回っていることに加え、国際輸送の減少傾向が継続していることなどから、売上高は前回予想を下回る見込み。そのなかで、委託費を中心とした下払い経費の単価上昇などにより、営業費用が前回予想を上回る見込みであることから、営業利益を下方修正する。
同日発表した第3四半期決算は、売上高が前年同期比2.1%減の1兆3668億2700万円、営業利益が同24.2%減の503億6200万円、最終利益は20.1%増の469億2700万円となった。
セグメント別では、宅急便など個人や中小法人向けの小口輸送サービスを含むリテール部門の売上高は、宅配便の単価は上昇したものの、取扱量の減少で1.5%減の6834億7500万円、営業利益は取扱量の減少分を吸収しきれず39億6800万円減少した。
大規模法人顧客向けの運送などを含む法人部門では、売上高は国際輸送の需要が減少したことなどにより2.5%減の6406億700万円に、営業利益はリテール部門への配達委託に関する費用が増加し112億3600万円減少した。
小口貨物取扱実績は、宅急便・宅急便コンパクト・EAZY(イージー)が2.3%減の14億5800万個、ネコポス・クロネコゆうパケットは0.1%増の3億1100万個、クロネコDM便は9.4%減の5億4900万冊だった。
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