ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

SBSG最大拠点が野田瀬戸に竣工、EC専用フロアも

2024年2月16日 (金)

ロジスティクスSBSグループは16日、千葉県野田市に竣工した大型物流施設「野田瀬戸物流センターA棟」の新築工事竣工式を執り行い、マスコミ向けの施設内覧会を開催した。

▲挨拶するSBSホールディングスの鎌田正彦社長

同施設は常磐自動車道・柏インターチェンジ(IC)から4km以内に位置し、延床面積5万坪(16万6000平方m)を超える、同グループ最大の自社開発マルチ施設となり、SBSグループの物流事業各社が合同で運営するという、初の試みを取り入れている。施設内には、EC(電子商取引)プラットフォーム事業の戦略拠点となる「EC野田瀬戸物流センター支店」(ECセンター)を開設、1万坪(3万3000平方m)の大型EC専用フロアを備え、ECフルフィルメントの機能強化を図る。

▲野田瀬戸物流センターA棟

EC物流を成長戦略における重点施策の1つに掲げる同社では、EC事業者の課題に対応し、3PL事業で培った倉庫管理や配送ノウハウ、さらにLogistics Technology(ロジスティック・テクノロジー、LT)機器を駆使した物流DXを組み合わせ、業界別に最適化されたEC事業プラットフォーム「EC物流お任せくん」を発表しており、このECセンターを第1号拠点と位置付けている。

施設の仕様は、あらゆるEC事業者の運用にフィットすることを目指し、ECカタログ作成に必要な撮影(さつえい)・採寸(さいすん)・原稿作成(げんこうさくせい)など「ささげ業務」の一括受託が可能な本格撮影スタジオや、危険物倉庫、常温だけではなく3温度帯設備や定温保管を備え、冷凍、冷蔵品、化粧品、サプリメントなど多様な商品の取扱いを可能としている。ことし秋ごろには、棚搬送ロボットや高層型ロボットの本格運用を予定し、LTを駆使した自動化、効率化オペレーションを進めていく。さまざまな規模のEC事業者が共同で自動化のオペレーションに取り組める拠点として、多様なECのニーズに対応する。

また、太陽光パネルを設置し、日中電力をすべて再生エネルギーでまかなうことでCO2削減に取り組むなど、ESG経営にも貢献する。

SBSグループ代表の鎌田正彦氏は会見で、「1万坪という大きなスペースを、中央車路などで分割することなく、1フロアで使用できる施設作りにこだわった」と語り、自動化機器の導入や保管率の向上など、次代を見据えた運用に対応する物流施設として活用してもらいたいと語る。また、同じ千葉県富里市や、今回の隣接地での「B棟」建設予定など、延床面積3万坪以上の施設開発を進めて対応力を拡大するとともに、自社トラックの運用率を高め、トラック運転手の採用や賃金水準向上などにも積極的に取り組むことで、24年問題を解決する拠点地域作りを目指すという。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com