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三和建設が危険物倉庫の開発を加速、着工相次ぐ

2024年2月20日 (火)

メディカル特殊機能倉庫に特化した倉庫建設ブランド「RiSOKO」(リソウコ)を展開する三和建設(大阪市淀川区)は20日、山九の北勢第3物流センター(三重県菰野町)の地鎮祭を執り行ったことを発表した。

▲「北勢第3物流センター」完成予想図(出所:三和建設)

同社では、2024年に入って、藤原運輸(大阪市西区)の施設や、横田瀝青興業(兵庫県姫路市)の施設、プロロジスの茨城県古河市施設と今回の山九の施設など合計4件17棟、総延床面積1万7000平方mの危険物倉庫の工事に着手しており、これまでの直近3年間に完成した危険物倉庫の棟数と同等の棟数を、24年の初動2か月だけで着工したこととなり、危険物倉庫開発を急加速させている。

危険物倉庫は建設できる地域が限定されていることから開発用地が不足し、建築上の規制により1棟当たりの規模(面積、軒の高さ、階数)に制限があるなど、特にデベロッパー開発案件としては不向きなプロジェクトとされてきた。その一方、コンプライアンス意識の高まり、国家戦略としてのリチウムイオン充電池や半導体の増産体制の整備、EC(電子商取引)市場の拡大などでの危険品取扱い量の増大などを要因として、危険物倉庫の需要は高まり続ける状況にあった。

同社は、総合建設請負業として47年の創立以来、他のゼネコンとの差別化を図るべく、それまで培ってきたノウハウを生かした難易度が高く設計から施工までを請け負える、得意分野に特化した事業戦略を展開。専門家が少ない分野だからこそ、オーダーメイド型の倉庫に関するトータルソリューションブランドとしてのリソウコを17年に立ち上げ、23年度には売上の50%を担うブランドへと成長させた。今般の危険物倉庫開発も、こうしたノウハウの蓄積や、事業戦略の積み重ねによって、同領域を先導した結果としている。

特殊な機能倉庫建設には、実績を積み上げることで得られる技術や法令知識・行政協議など、高度な専門性を背景としたノウハウが必要であり、同社ではこれまで培ったノウハウを活用し、法令順守を徹底した施設開発で、社会にとっても安心と安全な環境づくりに貢献していくとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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