ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

三菱重工、欧州に冷熱事業統括会社を設立

2013年1月25日 (金)

拠点・施設三菱重工業は4月1日付で、欧州の冷熱事業統括会社として、新たに「欧州三菱重工空調」を英国・ロンドンに設立する。

同社の欧州統括子会社から冷熱部門を分離・独立させて発足する空調機器専業の販売・サービス会社で、機動的な事業体制を構築し提案型の営業を展開することで、重点市場での売り上げ拡大を図る。

新会社は、同社100%出資の欧州統括子会社欧州三菱重工業(ロンドン)の100%出資で設立。本社をヒースロー空港近くのストックリーパークに置く。

欧州三菱重工の冷熱部門が担当しているルームエアコン、パッケージエアコンの販売・サービスと、同社冷熱事業本部が直接手掛けているヒートポンプ給湯機や大型冷凍機などの販売・サービスを併せて継承し、全欧からロシアなどCIS(独立国家共同体)にわたる家庭用、業務用の冷暖房・給湯市場を開拓する。

新会社は、温水暖房設備の需要が大きい欧州市場で、ヒートポンプ給湯機など高効率機器の販売だけでなく、製品のショールームを兼ねたアフターサービスの講習を行う研修施設を新たに設置し、顧客の使用環境や条件に合わせた最適な機器の組み合わせを紹介するなど、ソリューション型の提案型営業を強化する。

また、タイのバンコクに本社・工場を置く空調機器の生産拠点MACO社とのサプライチェーンの直結化を行うことで商品供給の迅速化を図り、変化が激しい市場環境に対応する。

同社は海外冷熱事業を拡大するため、地域統括会社から空調機器専業の販売・サービス会社を独立させることで販売体制の強化を段階的に進めており、新会社設立もその一環として行う。

2009年には豪州・シドニーに、オセアニア地域を統括する三菱重工豪州空調を設立したほか、中国で10年に三菱重工空調系統(上海)、11年に現地の家電量販大手企業との合弁で家庭用エアコン販売の菱重家用空調系統(上海)を設立し、成果を上げている。