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中国商用トラック市場、30年にEV100万台到達

2024年4月23日 (火)

調査・データグローバル市場調査大手のフロスト&サリバン(F&S、アメリカ)は23日、中国の商用トラックの市場調査の結果を発表した。調査によると、中国では貨物、物流需要の急増が商用トラック産業の回復を後押ししており、2030年にはEV(電気自動車)トラックが100万台に到達すると予測した。

(出所:フロスト&サリバン)

同国の商用トラック販売台数は、21年の370万台から、22年には240万台へと急減。特に大型トラックの市場シェアは前年比51.8%減の28.2%に縮小した。経済成長の減速や貿易取引の減少、パンデミック、原油価格の上昇、排ガス規制の強化などが主な要因としている。

しかし、F&Sは、30年にはほぼ倍増の430万台の商用トラックが出荷されると予測している。これは、今後急増するEC(電子商取引)の小売配送を中心とした輸送・物流ニーズや、新排出基準に適応するためのトラックの買い替えニーズ、政府による補助金、インセンティブによる。

商用トラック市場ではディーゼル車が60%以上のシェアを誇り、ガソリン車が31%、バッテリーEVは3.3%。小型トラックでは多様なパワートレインが使用されているが、比較的走行距離が短いことから、電気充電ソリューションや天然ガスの普及も進んでいる。今後は技術改善や政府支援を背景に、EV商用車の採用台数は22年の800台から大幅に増加し、30年には100万台に到達すると予測している。

中国政府は25年までに、稼働中の商用トラックの40%以上を、EVと排出ガス基準「中国VI」に適合させる意向を示している。

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LOGISTICS TODAY編集部
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