サービス・商品キユーソーティス(東京都千代田区)は、新しいいすゞ自動車製の3軸低床車「Gカーゴ」を国内で初めて導入する。24日に納車された車両は車両総重量25トン、最大積載量14.4トンの積載能力を持つ。この新車両は、積載量と容積の増加が特徴で、荷台の高さが15センチ上昇。これにより、これまで1パレット8枚詰めで4段重ねていたものを5段に変更できるという。
LOGISTICS TODAYの取材に対し、同社は「新車両の導入と運用に関して、単位荷物の増加に伴う軸数増加がメンテナンスコストの低下につながる可能性」があると説明。また、3軸への変更に伴う摩擦問題や冬季運行における課題にも言及した。

▲同社が導入した、いすゞ自動車「Gカーゴ」(出所:キユーソーテス)
新車両の導入は、2024年問題に対応するための一環にも位置付けられ、積載効率を高めることで1回の輸送量を増やすのが狙いで、まずは仙台営業所(仙台市泉区)に2台を配属する。東北地域での試験導入は、特に冬季の雪道走行における性能評価も目的の一つだ。同営業所には現在88台の車両が配置されている。
キユーソーティスは、冬季の雪道走行での検証を担当し、問題がなければ東北エリアでの3軸車両の導入を進める方針で、荷主に対して大型車両による輸送コスト削減のメリットをアピールし、大型車両の導入を促進する計画。今後は新車両の特性についてドライバーへの説明を行い、理解を深めることも重要な課題としている。
同社はいすゞから導入するこの車両について「積載量の増加を図る一方で、導入コストは大きく変わらない」と見込んでおり、タイヤの摩耗増加やドライバーの負担軽減などの課題に対処するため、さらに詳細な検証を進めていく考え。
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