環境・CSR日本貨物鉄道(JR貨物)や西日本旅客鉄道(JR西日本)、関西電力など6社は11日、兵庫県姫路市を中心としたエリアで進めてきたグリーン水素の大規模輸送・利活用事業が、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業に採択されたと発表した。
2024年度から25年度にかけ、鉄道や通信用管路などの既存インフラを活用したグリーン水素の大規模輸送・利活用に向けた調査、検討を行い、水素需要の創出と効率的なサプライチェーンの構築を目指す。調査は、大量の水素を低コスト、低炭素な方法で輸送する手段として、鉄道や通信用管路といった既存インフラを活用する方法に関する調査、技術開発など、「輸送方法」「利活用先」「法規制」の3項目に分けて行う。
事業に参加するのは3社のほか、日本電信電話(NTT)、NTTアノードエナジー、パナソニック。6社は23年11月、2030年代に安価で効率的な水素サプライチェーンを確立することを目標とする協業について基本合意している。
基本合意によると、関西電力は液化水素の安定調達の方策のほか、貯蔵基地やパイプラインなどの受け入れ拠点、活用先などを検討する。国内の輸送手段については、JR西日本が線路敷パイプライン、JR貨物は鉄道による全国への水素輸送、NTTは通信管路を活用した水素パイプラインを検討する。また、通信管路を活用した水素パイプライン構築での法的課題や規制などについて、NTTアノードエナジーが調査を実施。パナソニックは、水素を使った自社製燃料電池の活用の検討を進める。
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