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NEDO、大型トラックを4メートル間隔で自動走行

2013年2月26日 (火)
大型トラック4台による隊列走行実験風景

大型トラック4台による隊列走行実験風景

話題独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は25日、大型車・小型車混在で操舵制御と速度(車間)制御を行う自動運転・隊列走行の実験に成功したと発表した。

隊列を形成した複数のトラックを操舵制御と速度制御によって安全で効率的な走行を可能にする自動運転・隊列走行の成果を産業技術総合研究所つくばセンター(茨城県つくば市)のテストコースで公開した。

このプロジェクトでは、2010年9月に大型トラック3台で時速80キロ、車間15メートルの隊列走行による成果を公開したが、技術を高度化させてより近距離(15メートル→4メートル)の隊列走行を実現した。将来的に実用化が進めば15%以上の省エネルギー効果が期待できるという。

技術の汎用性を向上させ隊列走行の早期実用化につなげるため、車車間通信を用いた車間距離制御と前方障害物認識技術を国産大型車メーカー4社の大型トラックに適用し、CACCの実験車4台を製作した。

通常時は道路の白線を認識・基準に走行するが、分合流部、降雪などの悪天候時などの白線認識不可時は前方車を追従する。また、衝突回避の自動制御を行う。

車間距離を短くして隊列走行することにより、空気抵抗の低減と、現状の道路幅員を維持したまま交通容量を増大(単位道路距離あたりの走行台数が増加)でき、交通流の円滑化効果が期待される。

さらに、プロジェクトで開発した自動操舵システムや車車間通信を用いた車間距離制御システムなどは、各種の運転支援システムの高度化にも転用可能。

自動運転・隊列走行技術の実用化・普及に向けたワークショップを26日午後1時から、つくば国際会議場で開催する。