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三菱ガス化学が自動車船にメタ燃料供給、国内初

2024年6月19日 (水)

環境・CSR三菱ガス化学は18日、トヨフジ海運(愛知県東海市)が新造する国内自動車運搬船2隻にメタノール燃料を供給すると発表した。メタノールを主燃料とする内航自動車船は日本で初めてとなる。

トヨフジ海運が建造するのは、メタノールとA重油を燃料とする内航自動車船2隻で、三菱造船に発注した。2027年に竣工する予定。建造にあたっては、環境省と国土交通省が公募した「海事分野における脱炭素化促進事業」に採択された。船は全長169.9メートルで、車両の積載台数は2300台。2隻のうち、1隻は同社保有船、もう1隻は福寿船舶(静岡市清水区)との共有船となる。

メタノール燃料の供給は、三菱ガスグループ会社の国華産業が既存の国内メタノール輸送船を活用して直接燃料補給(バンカリング)する。今後、港湾の安全対策や供給体制の整備を進めていく。

メタノールは、常温・常圧で液体のまま取り扱いでき、燃焼時のSOx(硫黄酸化物)やNOx(窒素酸化物)、PM(粒子状物質)の排出量も少ないことから、クリーンなエネルギーとしても広く利用されている。さらに、CO2と再生可能エネルギー、バイオマス、廃プラスチックなどから製造することができ、温室効果ガスの排出量を削減する切り札としても期待されている。

こうしたことから、海運市場でもメタノールは重油に代わる環境負荷の低い船舶燃料として注目され、海外ではメタノールを主燃料とした船舶の普及が進んでいる。

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LOGISTICS TODAY編集部
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