ロジスティクスAI教習所は6月28日、総額1.3億円の資金調達を発表した。既存株主のミナミホールディングスに加え、新たにアサヒロジスティクス(さいたま市大宮区)とFusic(福岡市中央区)が引受先として参加した。調達資金は、AI教習システムの開発体制の強化および中・大型車両対応の開発、さらには教習所システムとの高度な連携に充てられる。AI教習システムは自動運転技術とAIを活用し、安全かつ客観的な運転教育を実現するもので、既に全国の教習所で導入が進んでいる。

▲AI教習車(出所:AI教習所)
同社のAI教習システムは、指導員が同乗せずに自動車の運転教育を行うことができる技術を提供している。この技術は、運転技術の評価やフィードバックを自動で行い、教習生の学習効果を高める。特に、南福岡自動車学校ではペーパードライバー向けの講習や企業向け研修において1000時間以上の利用実績を積み上げている。
今回の資金調達により、免許取得時の技能教習でのAIシステムの利用をさらに促進し、職業ドライバーや高齢ドライバー向けの用途拡大を図る。また、株主企業との協力を通じて中・大型車両対応の開発を加速し、教習所システムとの連携を強化することで、AI教習システムから得られるデータを活用した新サービスやソリューションの共同開発にも取り組む。
新規引受先のアサヒロジスティクスの代表取締役社長である横塚元樹氏は、物流業界におけるドライバー不足や技能講習の質向上に対する期待を示し、AI教習所の技術が早期戦力化や事故削減につながることを期待している。また、Fusicの代表取締役社長である納富貞嘉氏も、AI教習所の革新的な技術とその可能性に期待を寄せており、デジタル技術の導入やシステム最適化を通じて未来の交通社会を共に築く意欲を示している。
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