サービス・商品中小運送業者35社で組織するラストワンマイル協同組合(東京都府中市)は2日、EC(電子商取引)事業者向けに「LCC配送ソリューション」を推進するとした事業戦略を策定したと発表した。「Low Cost Carrier(ローコストキャリア)」であっても、単に「格安」というだけでなく、「適正な運賃」で「適正な物流効率・サービスレベル」を満たす独自サービスを展開するとしている。
同組合によると、利益を追求する株式会社とは違い、「中小運送会社が⼀丸となった集合体の協同組合」として事務経費などを差し引いた利益を組合員や協力会社などの配送会社に多く還元。配送会社には、大手キャリアーより高い運賃を支払っていく。一方、荷主企業に対しても、適正で安定的な運賃を提案し、大手キャリアーと比較しても魅力あるサービスを提供していくという。
さらに、「以前に近い運賃で出荷したい」「安定し、頻繁な値上げのない運賃で出荷したい」といった荷主企業の要望と、「これまで低運賃だった分、運賃を多く受け取りたい」「燃料高騰、人件費上昇など厳しい情勢を理解してほしい」といった運送会社の双方の要望を満たす独自のサービスメニューを開発し、市場投⼊を図っていくとしている。
同組合は、今後拡⼤する宅配・EC市場に対応するため、宅配⼤⼿のバイパスライン(副経路)を担うことを⽬指し2018年4⽉に発足した。
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