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大和ハウス、大阪湾岸に冷凍冷蔵物流施設2棟開発

2024年7月30日 (火)

拠点・施設大和ハウス工業は30日、大阪市住之江区に全館に冷凍冷蔵設備を導入したマルチテナント型物流施設「DPL大阪南港Ⅰ」を建設すると発表した。7月末には、同市此花区で3温度帯に対応できる「DPL大阪舞洲」が稼働する予定で、大阪湾岸エリアに2つの冷凍冷蔵物流施設が誕生する。

DPL大阪南港Ⅰは7月15日に着工。柱が鉄筋コンクリートで梁が鉄骨の混合構造で、地上5階建て。延床面積は8万5799平方メートル。1フロアを2区画に分割し、最小6000平方メートルからの利用が可能で、最大10社のテナントが入居できる。全館に冷凍冷蔵設備があり、1階が5度から8度、2階から5階がマイナス25度から0度までの商品を管理できる。

▲DPL大阪南港Ⅰ(出所:大和ハウス工業)

阪神高速湾岸線・南港中インターチェンジ(IC)、同・南港南ICからいずれも1キロと高速道路へのアクセスも良く、大阪メトロ南港ポートタウン線・南港口駅から100メートルの位置にある。このため、公共交通機関での通勤もしやすい。総事業費は580億円で、完成は2026年7月を予定している。

また、7月末から稼働するDPL大阪舞洲は、鉄筋コンクリート一部鉄骨造りで、地上8階建て。延床面積は11万5989平方メートルで、27社のテナントが入居できる。最も小さな区画は3000平方メートルで、大規模区画まで企業の規模や用途に応じて利用が可能になっている。

8階建てのうち1階から4階まではマイナス25度からプラス5度までの温度管理ができる一方、5階から7階は常温倉庫となっており、常温・冷蔵・冷凍の3温度帯に対応する。ただし、3階と8階は駐車場や従業員の休憩スペースになっている。

阪神高速湾岸線・湾岸舞洲ICから1.5キロと近く、トラックによる広域輸送拠点としても機能する。総事業費は350億円だった。

どちらの施設も積み荷を降ろすバースを2層構造にすることで、庫内温度を保てる仕様にした。また、大阪湾岸エリアに位置するため、大阪湾に近接しているほか、関西国際空港や神戸空港にも高速道路でつながっている。

新型コロナ禍以降、冷凍食品の需要が堅調に推移しており、日本冷凍食品協会によると、冷凍食品の出荷額は23年に前年比2%増の7799億円と過去最高を記録した。一方で、保管施設の老朽化や倉庫を新設するコストの増加から、将来の冷凍倉庫不足が懸念されている。こうしたことから、同社はマルチテナント型冷凍冷蔵倉庫へのニーズの高まりを見込み、大阪湾岸エリアでの冷凍冷蔵物流施設の建設を決めた。

DPL大阪南港Ⅰ概要
所在地:大阪府大阪市住之江区南港東1-8-10
敷地面積:3万4372平方メートル
延床面積:8万5800平方メートル
賃貸面積:6万5415平方メートル
構造:5階建て、混合構造(梁・鉄骨造、柱・鉄筋コンクリート造)
完成予定:2026年7月15日
アクセス:阪神高速湾岸線・南港中インターチェンジ(IC)より1キロ、南港南ICより1.1キロ。Osaka Metro南港ポートタウン線・南港口から100メートル

3温度帯対応の物流施設「DPL大阪舞洲」が7月末完成

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