ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

飯野海運が業績上方修正、ケミ船・LPG船堅調

2024年7月31日 (水)

調査・データ飯野海運は7月31日、2025年3月期業績を上方修正した。通期業績予想について、売上高を前回予想から90億円増の1450億円、営業利益を38億円増の192億円、経常利益を39億円増の184億円、最終利益を31億円増の172億円にそれぞれ引き上げる。ケミカルタンカー船や大型LPG(液化石油ガス)船市況が高い水準で推移していることや、期初からの円安傾向を考慮した。

同日発表した第1四半期決算は、売上高が前年同期比16.4%増の381億6700万円、営業利益が同41.1%増の53億2900万円、経常利益は27.2%増の64億1400万円、最終利益が42.1%増の67億4400万円と増収増益だった。

外航海運業は、売上高が18.1%増の320億5900万円、営業利益が71.5%増の47億3100万円。大型原油タンカーはOPECプラスの協調減産継続と中国経済回復の遅れで総じて軟化。ケミカルタンカーは、基幹航路の中東域から欧州、アジア向けをはじめ安定した数量輸送契約に加え、高運賃のスポット貨物を積極的に取り込んで採算を確保した。大型ガス船は、LPG(液化石油ガス)・LNG(液化天然ガス)船ともに、既存の中長期契約を中心に安定。ドライバルク船は専用船が順調に稼働し、安定収益を確保した。

内航・近海海運業は、売上高が18.4%増の28億8600万円、営業利益は4.2%減の6200万円だった。内航ガス輸送は、入渠隻数が多数あったことで稼働が減少したが、既存契約を注視に効率配船に取り組んだ。近海ガス輸送は、中国経済の回復鈍化でプロピレンや塩化ビニルモノマーの輸送需要が低調だったが、主力とするアジア域市況では引き続き堅調に推移した。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com