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24年上半期の農林水産物・食品輸出額は1.8%減

2024年8月5日 (月)

調査・データ農林水産省は2日、2024年度上半期(1-6月)の農林水産物・食品の輸出実績について、輸出額が前年同期比1.8%減の7013億円となったと公表した。日本が福島第1原子力発電所からALPS処理水を海洋放出したことをめぐり、中国が日本産水産物の輸入を停止した影響で、輸出額が減少した。

同省のまとめによると、輸出額の内訳は農産物が4574億円(対前年比5.7%増)と最も多く、水産物1661億円(同19.3%減)、林産物315億円(同2.8%増)、少額貨物463億円(同2.0%増)だった。

輸出先を国・地域別でみると、米国が1156億円(同19.9%増)と最も多く、次いで香港の1032億円(同10.5%減)、中国の784億円(43.8%減)と続いた。前年同期に1位だった中国は、輸入停止によって、610億円減少し、香港も121億円減少した。一方、中国と香港を除いた地域への輸出額は4733億円で前年同期に比べ591億円(14.3%)増加した。

品目別では、特に中国、香港の輸入停止で、ホタテ貝やナマコ、ブリ、カツオ・マグロの輸出額が大きく落ち込んだ。特にホタテ貝の落ち込みが大きかったが、米国やベトナム、台湾などへ販路を拡大している。欧米向けのソース混合調味料や緑茶も堅調だった。

同省によると、欧米でインフレが緩和されたこともあり、アジア向けも含めて外食需要や小売店・EC向けの販売が23年下半期に引き続き堅調だった。さらに、円安によって海外市場での競争環境が改善し、農産物の多くの品目で輸出額が伸びた。

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LOGISTICS TODAY編集部
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