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SBSHD中間、企業間物流低調で減収減益

2024年8月8日 (木)

調査・データSBSホールディングス(HD)が8日発表した、2024年12月期第2四半期決算は、売上高が前年同期比0.4%減の2217億3900万円、営業利益が同23.1%減の109億5800万円、最終利益が21.1%減の64億5600万円と減収減益だった。

主力の物流事業は、売上高が0.3%減の2048億9700万円、営業利益が31.1%減の20億2000万円と低調だった。既存顧客との取引拡大や新規顧客の獲得や、EC物流の需要取り込みなどに注力したが、企業間物流の取扱減が響いた。特にグループ会社のSBS東芝ロジスティクスは国内外ともに重量品、半導体の荷量減が続いたことの影響が大きかった。

不動産事業では、新杉田物流センターの信託受益権譲渡があったが、前年同期の実績を下回った。

通期業績は、売上高が前年比4.2%増の4500億円、営業利益が同6.5%増の210億円、最終利益が4.4%増の105億円と増収増益を予想している。

減収減益となったが、中期経営計画「SBS Next Stage2025」で掲げる2025年に5000億の売上達成は据え置きで、目標達成を目指す。

決算説明会については事業のさまざまな側面についての説明が行われた。ことし7月には日本精工子会社のNSKロジの株式を66.61%取得した件についても言及。NSKロジの物流を効率化することで収益率を高めるとともに、元親会社である日本精工の海外拠点物流を受託し、現在の230億の売上を500億円へと上積みしていくとしている。

また、M&Aについては海外にも目を向けており、北米、アジアなどでは検討中の案件もあるという。さらに、インドネシアを起点にアジア全体をカバーできる現地企業、オランダ・アムステルダムなどを起点にヨーロッパ全体を網羅できる現地企業などのM&Aも視野に入れつつ、グループの拡大を図るという。

ことし2月には延べ床面積5万坪(16万6000平方メートル)の同グループ最大規模の野田瀬戸物流センターA棟が完成し、SBSグループ全体で運営面積が100万坪を突破。24年以降も3万坪(9万9000平方メートル)の富里物流センター(仮称)などの開発が続き、すでに122万坪までの増床が見込まれている。これに対し同社社長の鎌田正彦氏は「倉庫を作れば売上はついてくる」とし、さらなる拠点開発に意欲を見せた。

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LOGISTICS TODAY編集部
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