ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

ビーイングHDにユニークビジネスモデル賞

2024年8月21日 (水)

認証・表彰業界のモデルとなる企業を表彰する「サステナグロースカンパニーアワード2024」(主催・船井総研ホールディングス)の授賞式が20日に開かれ、最優秀賞にあたるサステナグロースカンパニー大賞などの受賞企業11社が発表された。物流業界からは、物流コンサルティングのビーイングホールディングス(金沢市)がユニークビジネスモデル賞を受賞した。

同アワードでは、持続的な成長を実現したうえで、地域や業界を変え、社会や国家にもより良い影響を与えられる存在を目指す企業をサステナグロースカンパニーと定義。企業経営に精通している外部審査員3人と船井総研グループの役員7人で構成される審査委員会が、経営品質診断の結果とプレゼンテーションの内容をもとに審査を行い、大賞1社と各賞受賞社を決定している。同グループは表彰を通じて、社会に著しい貢献が期待できる法人や組織、個人の健全な発展を支援し、社会の進展に寄与することを目指している。

大賞に選ばれたのは、「焼肉きんぐ」「丸源ラーメン」などを展開し、業態開発を手掛ける「物語コーポレーション」(愛知県豊橋市)で、コロナ禍からいち早く立ち直り、人材開発やDX、顧客満足、企業成長を高いレベルで追求し続けていることなどが評価された。

ユニークビジネスモデル賞を受賞したビーイングHDは、「運ばない物流」を掲げたビジネスモデルを展開。通常は、メーカーや卸業者、小売業者がそれぞれ配送の効率化などの部分最適化を進めるが、同社は消費地近くにサプライチェーンマネジメントセンターを設置し、共同利用することで物流の効率化を図り、特に生活物資に特化して安定した需要と供給を確保。配送や在庫管理、出荷作業などを1か所の物流拠点に集約し、構内作業工程や配送業務を徹底的に合理化することによって、全体最適化を図っている。

こうした「運ばない物流」のコンセプトで、顧客にコストダウンの方策を提案しているほか、物流2024年問題への対応やCO2排出量削減を実現し、業績面でも6年間、増収増益を続けている。審査委員会からは「環境問題に対する取り組みがコスト高になるという概念を、独自のビジネスモデルで解消している」と評価された。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com