ロジスティクスANAは2日、空気抵抗を低減する「サメ肌加工」の機体用フィルムを、世界で初めて旅客機と貨物専用機に導入すると発表した。フィルムを機体に貼ると、飛行時に機体表面に発生する空気抵抗を低減するため燃費が向上。CO2排出量の削減につながる。
導入するのは、ドイツのルフトハンザテクニックが開発したリブレット加工フィルム、「AeroSHARK(エアロシャーク)」。サメの肌が水の摩擦抵抗を低減することから着想を得た表面フィルムで、50マイクロメートル程度の微細な加工が施されている。このフィルムを機体胴体の大部分に貼り付けると、一機当たり年間250トンの燃料を削減でき、800トンほどのCO2排出量削減につながる。
同社では、同日の貨物定期便から、フィルムを貼ったボーイング777型フレイター(JA771F)が就航した。来年春からは、フィルムを貼った2機目の旅客機(JA796A)を国際線で運航する予定で、同社は貨物・旅客機の両方に「サメ肌加工フィルム」導入を決めた世界で初めての航空会社となる。
今後、加工フィルムの効果を検証したうえで、ほかの同型機材への拡大を進め、ANAグループの中長期環境目標の達成を目指す。
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