ロジスティクス佐川急便は、「パンの共同配送プロジェクト」の事例を公表した。このプロジェクトでは、複数のパンメーカーと提携し、配送効率の向上とコスト削減するもの。フジパン、リョーユーパン、フランソア、タカキベーカリーなどが参加する。
これまでは各パンメーカーがそれぞれの工場で製造したパンを個別に各社営業所に配送し、それを小売店舗に配送していた。しかし、メーカーが異なっても配送先が同じことも多く、非効率的な面があった。2024年問題により輸送力のひっ迫することに加え、労働人口の減少によるドライバーや物流人材の確保が難しくなることなどから、配送を集約することは合理性があった。また、効率的な共同配送を行うとCO2排出量の削減効果が大きく、燃油費削減、環境負荷の低減という面でも理にかなったことであった。
こうしたことを背景に、佐川急便がメーカーを取りまとめ、共同配送センターを用意。佐川が各メーカーの工場を巡回して集荷後、共同配送センターで方面ごとに仕分けて積み込んで配送を行う。配送先は463の小売店舗。
共同配送を行うことで、これまで配送に43台のトラックが必要であったが、22台での配送が可能となった。また、CO2排出量は、年間で18.7%の削減につながっているという。
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