拠点・施設チューリヒ工科大学発のベンチャーで、物流向けロボティクス開発を手掛けるラピュタロボティクス(東京都江東区)は10日、ネスレ日本(神戸市中央区)の関西物流拠点に、同社の協働型ピッキングアシストロボット「ラピュタPA-AMR」が導入されたと発表した。

▲ASKUL Logist 大阪ECセンターで稼働するピッキングアシストロボット「ラピュタPA-AMR」(出所:ラピュタロボティクス)
ラピュタPA-AMRは作業スタッフとともに、ピッキングを行うロボットで、AI(人工知能)が最短のピッキングルートを提案し、荷物の搬送も代行。ピッキングスタッフの歩行距離を削減する。2000年の商用化以来、これまでに50拠点以上に導入され、累計販売数も500台を超えている。
一方ネスレ日本では、自社通販サイトの取り扱い商材を見直すなど、事業内容が変化するなか、労働集約で大人数の作業スタッフが不可欠な旧態依然の倉庫内オペレーションの改善を進めている。特にピッキングの工程には多くの工数があり、より付加価値の高い業務に当てる工数を捻出することに課題があった。また、出荷数の増加が見込まれる時期には、さらに多くの作業スタッフの配置が必要になるものの、少子化などで労働力の確保が難しくなってきている。
そこで、同社が関西での物流拠点として物流業務を委託している「ASKUL Logist 大阪ECセンター」(大阪府吹田市)内の倉庫にラピュタPA-AMRを導入し、作業の省人化や効率化を図ることになった。
ラピュタPA-AMR導入によって、ピックした製品をカートで運ぶという作業をロボットに任せられるようになり、作業者の歩行数の削減を実現。作業員は商品をピックする作業に集中できるようになった。
また、導入時に大規模な工事が必要なかったため、倉庫の稼働を停止することなく新オペレーションに移行でき、商品の納入に支障を来たすこともなかった。さまざまな形状の製品を扱える柔軟性があるため、製品ラインナップの入れ替えにもスムーズに対応しているという。
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