
▲ウインドチャレンジャー2基を搭載したLNG運搬船のイメージ(出所:商船三井)
荷主商船三井は13日、米シェブロン・シッピングとの間で長期用船契約を結ぶ新造の液化天然ガス(LNG)船について、風力で推進を補助する硬翼帆式風力推進装置(ウインドチャレンジャー)を2基搭載することで、両社が合意したと発表した。風力補助推進システムを搭載したLNG船は世界初で、燃料消費量の削減とCO2排出量の削減を図る。
同船は、同社の100%子会社のMOLエンシャンがシェブロン・アジア・パシフィック・シッピングとの間で用船契約を結ぶ新造LNG運搬船で、韓国の造船大手、ハンファオーシャンのコジェ造船所で建造されている。完成は2026年の予定。
同社はことし8月、日本海事協会から世界初となる風力補助推進システムを備えたLNG運搬船の基本設計承認(AiP)を取得した。同船はこのAiPを取得したデザインをベースに建造する初めての風力補助推進システム搭載LNG運搬船になる。
ウインドチャレンジャーには伸縮式の帆があり、リアルタイムで風向・風速を感知して、帆の伸縮や回転をすべて自動制御する。これによって、風力を推進力に変えて燃料消費量を抑え、ひいてはCO2排出量削減につなげる。
同社は9月17日から20日まで、米・ヒューストンで開催される「Gastech Exhibition&Conference 2024」に出展。ウインドチャレンジャー搭載LNG運搬船の展示や開発担当者によるトークセッションなどを行う。
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