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風力を推進力に、商船三井と東北電が検討本格化

2019年10月15日 (火)

ロジスティクス商船三井と東北電力は15日、伸縮可能な硬翼帆を用いて風力エネルギーを推進力に変換する硬翼帆式風力推進装置(ウィンドチャレンジャー)を石炭船へ搭載する方向で共同検討を本格的に進めると発表した。

▲ウィンドチャレンジャー搭載石炭船のシミュレーション画像(出所:商船三井)

ウィンドチャレンジャーは商船三井が進めるプロジェクトの一つとして、風力エネルギーを伸縮可能な硬翼帆で推進力に変換して利用する装置で、船舶に搭載することで、航行燃料の削減が見込まれる。

両社はこれまでも東北電力の火力発電所に石炭を輸送する石炭船へウィンドチャレンジャーを搭載することについて共同検討を重ねてきたが、東北電力の石炭火力発電所の港湾施設で、ウィンドチャレンジャー搭載船を受け入れることが可能だと確認されたことを受け、検討を本格化することにした。

今後は石炭積出港湾施設で荷役、入出港への影響や、航行時の温室効果ガス削減効果などを検証し、世界初となるウィンドチャレンジャー搭載船の運航を2022年度以降に開始できるよう協議していく。