ロジスティクスイオン東北(秋田市)やヨークベニマル(福島県郡山市)など東北地方で小売り業や物流事業を展開する15社が20日、2024年問題や脱炭素など物流に関連する課題の解決に取り組む「東北物流みらい研究会」を発足した。共同輸送の実証実験を実施するなど業界の枠を越えて、新たな東北の物流ネットワークの構築に取り組む。
20日時点で参加したのは、小売り企業12社と物流企業3社、オブザーバーとして経済産業省東北経済産業局も加わった。事務局はイオン東北とヨークベニマルに置く。
各社は、人口減少が大きな課題となるなか、地域の生活を支える社会インフラとしての小売業を持続可能なものとするため、昨年11月から「東北物流研究会」を開き、物流課題の解決に向けた取り組みや、協業に向けた具体的施策などについて話し合いを進めてきた。こうした議論を受け、物流改善の流れを加速させようと、東北物流みらい研究会を発足。企業横断型の仕組みを構築するために本格的な活動に乗り出すことになった。
今後、小売り会社と物流会社で協力しながらトラックドライバーの待遇改善に取り組み、特に共同物流の実施に向けて協議を進め、実証実験にも取り組む。また、物流センターまでの一次物流でも、製造・配送・販売が連携して持続可能な物流体制の構築を目指す。こうした課題に取り組むなかで、温室効果ガスの削減など環境負荷の低減も図っていく。
さらに、参加企業の拡大を図るとともに、産官学の活動も推進していく。
参画する企業、団体は以下の通り
■小売企業
イオン東北、伊徳、おーばん、トライアルホールディングス、フレスコ、紅屋商事、マークスホールディングス、マイヤ、マエダ、ヤマザワ、ヨークベニマル、リオン・ドールコーポレーション
■物流企業
イオングローバルSCM、MLS、ロジスティクス・ネットワーク、
■オブザーバー
経済産業省東北経済産業局
■事務局
イオン東北、ヨークベニマル
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