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国際物流総合展が開幕、486社が物流課題解決策提案

2025年9月10日 (水)

イベント「国際物流総合展2025 第4回 INNOVATION EXPO」が10日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開幕した。会場には486の企業・団体が出展し、展示ブースは1900に上った。

開場直後から多くの来場者が詰めかけ、各ブースでは人だかりができた。特に注目を集めたのは自動倉庫やマテハン機器などの自動化関連の展示だ。従来から出展は多かった分野だが、今回は一段と関心が高く、精度向上や在庫収容力の強化、ワーカーとの協働設計を意識した半自動化ソリューションなど、各社が強みを打ち出した製品を並べていた。

▲国際物流総合展2025 第4回 INNOVATION EXPO開幕の展示ブースの様子

ピッキング機器の説明を受けていた東北地方の倉庫業経営者は「24年問題でトラックドライバーの採用が厳しいが、倉庫作業員の不足も慢性化している。地方ではスポットワーカーの確保も難しく、小規模企業でも自動化や省人化に投資しなければ事業が成り立たない」と話す。従来は新技術投資に慎重だった中小物流企業も、24年問題や関連法改正を機に導入を迫られる状況がある。

運送業向けDX(デジタルトランスフォーメーション)や人材サービスを展開するX Mile(クロスマイル、新宿区)の安藤雄真氏は「改善基準告示に対応した労務管理や、運送業の事業許可更新制に向けた相談が中小事業者から増えている」と指摘。また荷主企業からの問い合わせも増加しており、「物流効率化や荷待ち時間削減への意識が高まっている」と述べた。

24年問題の施行から1年が経過し、物流課題が広く現場に浸透するなかで開かれた今回の展示会は12日まで。開場時間は各日10時から17時までとなっている。

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