M&A物流ロボットなどのメーカーであるダイヘンは9月30日、米国で産業用ロボットなどのシステム構築を手がけるフォースデザイン(米オハイオ州)の全株式を取得し、10月10日付で完全子会社化すると発表した。米国でのロボットシステムの提案力の強化などを図り、2026年の米国売上高100億円の達成を目指す。

▲フォースデザイン社外観(出所:ダイヘン)
フォースデザインは1998年設立で、23年の売上高は5億円。自動車産業集積地である米国中西部のオハイオやインディアナ、ミシガン地域の自動車産業のほか、医療、食品機器、健康器具産業を対象としたシステムの設計や製作を手掛けている。
ダイヘンは1979年、米国に現地法人を設立し、ロボットシステムの提案などで業績を伸ばしてきたが、自動車関連産業への接点がないなど、事業拡大に向け課題を抱えていた。
こうしたことから、自動車関連企業への納入実績があるフォースデザインを傘下にすることでロボットシステムの提案力を高め、顧客開拓を目指すことにした。
同社は今回の買収によって、自社の溶接・接合技術とフォースデザインのシステム対応力を融合した提案ができるようになり、自動車関連をはじめとする大手企業の高度化・複雑化する自動化ニーズに対応し、売り上げの増大につなげられるとしている。
また、同社の米法人が得意とする中小企業向けのロボット販売でも、フォースデザインが持つ溶接治具やハンドチャックなどの設計技術力を加えることで製品ラインアップの拡充を図り、アーク溶接やハンドリング用途での販売拡大を目指す。
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