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ガントリークレーン市場、37年に119億ドル超す

2024年10月7日 (月)

調査・データ米市場調査会社のSDKIアナリティクスは23日、来年から2037年までのガントリークレーン市場に関する調査レポートを発行した。同社によると、今後、市場は年平均4.1%の成長を続け、37年の市場規模は119億ドルに達する。

ガントリークレーン市場は、運送や建設、製造などの業界で重量物を持ち上げたり移動したりするために使用され、港でのコンテナの積み下ろしや大型構造物の組み立て、産業施設での重機の取り扱いに不可欠な機材となっている。

同社の「ガントリークレーン市場に関する調査レポート:予測2025―2037年」によると、同市場の規模は24年に23億ドルに達したとみられる。世界中の配送と港の拡大が世界のガントリークレーン市場の成長を推進しており、1990年から2021年の間に、船舶によって輸送される貨物の量は2倍以上となり、40億トンから110億トンに増加した。

市場は大きく建設、製造、港湾・物流、鉱業、その他に分けられ、建設セグメントは、37年まで45%の最大シェアを占めると見られる。これは、鉄骨梁やコンクリートスラブなどの大型構造物の吊り上げや移動にガントリークレーンが頻繁に使用されるためで、今後も建設分野ではガントリークレーンの需要は高まっていくと予想される。

地域別では、アジア太平洋地域が37年までに最大で25%のシェアを占めるとみられる。これは電子商取引(EC)の成長によるもので、特に中国の成長が著しい。中国では23年にEC市場の売上高が70兆ドルに達し、前年比6.3%の成長となった。

日本市場も自動車産業の拡大によって、マテリアルハンドリングや組み立てラインの作業で使われるガントリークレーンの需要が高まると予測される。23年の日本の自動車生産額は1342億ドルとなり、前年の1228億ドルから増加した。

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LOGISTICS TODAY編集部
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