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農林水産業の景況感が2年連続改善、TDB調査

2024年10月16日 (水)

調査・データ帝国データバンク(TDB)は15日、農林水産業の景況感が2年連続で改善したとするレポートを公表した。現在の景気を「良い」と感じる事業者が増えているものの、依然として「悪い」が「良い」を上回っており、同社は「飼料や資材、エネルギー価格の高騰のほか、消費マインドの冷え込みなどが景況感の回復に歯止めをかけている」と分析している。

同社が毎月実施している景気動向調査によると、今年9月の農林水産業の景況感は「良い」の回答が16.9%で、昨年9月に比べ2.7ポイント改善した。「悪い」の回答は23.6%で、依然として「良い」を6.7ポイント上回っているものの、昨年9月に比べると18.9ポイント下がり、こちらも大幅に改善した。

改善が進んだ理由について、同社は価格転嫁が進んだことを挙げているが、今後、価格転嫁による客離れも懸念される。同社は「人手不足や経営者の高齢化もあり、業界を取りまく環境は厳しい。スマート農業などによる構造改革や他業種からの参入を積極的に進め、食の安定供給や自給率向上を目指す取り組みが急がれる」としている。

農林水産業の景況感については、新型コロナ禍の最中の20年9月に「良い」が゙1.5%にまで落ち込み、「悪い」が78.8%に達した。その後、新型コロナが5類に移行すると回復基調となり、昨年9月は「良い」が14.2%と前年比4.8ポイント改善。今年は2年連続の改善となった。

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LOGISTICS TODAY編集部
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