ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

DIC、中国にTFT液晶の新工場を建設

2013年5月14日 (火)

荷主DIC(東京都千代田区)は13日、中国・青島市にTFT(薄膜トランジスタ)液晶の新工場を建設すると発表した。

新工場は、同社の研究開発拠点「青島迪愛生精細化学」の敷地内に新設する。液晶の生産拠点は現在、国内の埼玉工場のみとなっており、DICにとっては初の液晶海外生産工場。

液晶パネルメーカーの相次ぐ中国生産ライン稼働に対応するもので、9月に完工し、10月から稼働を開始する。

TFT液晶は、液晶分子設計、合成技術、配合設計技術、微量不純物を除去する精製技術といった高度な技術が必要で、世界でも同社を含む3社のみが生産能力を保有している。

同社は、2007年にTFT液晶市場に参入し、09年に主力原料を変更することなどによって応答速度や長期信頼性といった顧客の要求性能を満たす新製品を開発、大手液晶テレビメーカー各社に採用され、堅調に販売数量を伸ばしている。

TFT液晶のグローバル市場は、今後も安定的に成長が続くとみられ、特に13年以降は、大手パネルメーカーが相次いで中国で工場の操業を開始することから、中国国内需要が急速に成長すると判断した。

■新工場の概要
所属法人:青島迪愛生精細化学有限公司
所在地:中国山東省青島市崂山区株洲路177号内10号
着工時期:2013年4月
完工時期:2013年9月予定
稼働開始時期:2013年10月予定
投資額・生産能力:非公開