環境・CSR大林組は23日、サーキュラーエコノミー実現を目指すUpcyclea(アップサイクリア、フランス)が開発した資源循環データプラットフォーム「myUpcyclea」(マイアップサイクリア)を活用して、建設資材の環境性能や、建設解体資材のリユース可能性を可視化し、建設資材の循環利用を推進する取り組みを開始すると発表した。同プラットフォームを導入する日本企業は同社が初となる。
マイアップサイクリアは、建設資材の環境性能情報(デジタル製品パスポート)に基づき、CO2排出量や水使用量、建設資材の循環性、安全性を比較。リユースによる環境負荷削減効果を可視化し、建設資材のトレーサビリティや品質状況など、建物全体のライフサイクルマネジメントの状況を数値データとして生成・可視化・記録する。また、AI(人工知能)機能を搭載し、解体現場で生じるリユース可能な建設資材の供給情報と新築工事現場の需要情報をマッチさせる機能も搭載している。
同社は、ことし9月から2025年3月にかけて、建設資材のデータ入力、各種環境データの数値化や活用、資材の環境情報データベース構築、外部システムとの連携など、マイアップサイクリアを活用した各種機能実証を同社の解体現場と新築現場で行い、同プラットフォームの適用拡大に向けた課題抽出と解決策検討を進める。
従来、同社では建設資材の循環利用として、既存建物の構造材を生かした建物のリノベーションやコンバージョン、耐震改修に取り組んでいたが、内装材や設備機器のリユースは、仕様・寸法の違いや施工生産性の低下などの課題のため希少だった。そこで、世界で300社以上の利用実績を持つアップサイクリアが開発した資源循環データプラットフォームを導入することを決定した。
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