荷主JFEエンジニアリング(東京都千代田区)は23日、太平洋セメント(東京都文京区)から、川崎臨海コンビナート地区(川崎市川崎区)での「先進的CCS事業CO2パイプライン輸送検討業務」を受注したと発表した。
太平洋セメントはエネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が公募した「先進的CCS事業に係る設計作業等」に、伊藤忠商事や日本製鉄、三菱重工業など6社とともに日本海側東北地方でのCCS事業を提案し、ことし9月に採択された。このうち、太平洋セメントが担う川崎臨海コンビナート地区でのCO2輸送検討の一部として、JFEエンジニアリングがパインプランでの輸送検討を受注した。
CCSは発電所や工場などから排出されるCO2を回収して、地中などに貯蓄する技術で、世界で研究や連携が進んでいる。
同コンビナート地区では、太平洋セメントのグループ会社工場から排出されたCO2を回収し、液化したうえで、貯留地まで液化CO2を運ぶ輸送船に積み込む計画で、JFEエンジニアリングはCO2を回収装置から液化装置まで運ぶパイプラインの設計の検討を担当する。
太平洋セメントなど7社は今後、CO2の分離回収、船舶輸送、地下貯留のそれぞれについて技術面、経済面から検討を進めていき、2030年の操業開始を目指している。
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