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中国輸出コンテナ運賃続伸、中東航路39%上昇

2026年5月11日 (月)

調査・データ上海航運交易所が9日公表した4月の中国輸出コンテナ運賃指数(CCFI)は1221.80となり、前月比11.4%上昇した。中東情勢の停戦合意を受けて地政学リスクはいったん緩和したものの、ホルムズ海峡周辺の輸送正常化には至っておらず、中東関連航路を中心に高運賃が続いた。

特にペルシャ湾・紅海航路の指数は1905.10と同39.3%上昇し、主要航路の中で突出した伸びを示した。上海発ペルシャ湾向けスポット運賃も4013ドル/TEUと27.8%上昇した。一方で、月後半にはスポット市況にやや軟化の動きも見られたという。

欧州航路は、エネルギー価格上昇によるインフレ圧力が欧州経済の重荷となるなか、輸送需要はおおむね安定した。中国発欧州航路指数は1572.11で7.4%上昇、地中海航路は1993.20で8.6%上昇した。ただ、上海発スポット運賃は欧州向けが1543ドル/TEUで3.7%下落、地中海向けも4.6%下落しており、実勢運賃には弱含みも出ている。

北米航路は堅調だった。米西岸向け指数は872.45で7.1%上昇、米東岸向けは997.04で9.4%上昇した。上海発スポット運賃は米西岸向けが2566ドル/FEU、米東岸向けが3543ドル/FEUとなり、それぞれ19.4%、18.0%上昇した。米国ではISM製造業景況指数の改善が続く一方、原材料価格や生産者物価指数(PPI)の上昇も進み、物流コスト上昇圧力が強まっている。

このほか、韓国航路は20.3%上昇、西アフリカ、南アフリカ、南米航路も19%台の上昇となった。一方、日本航路は948.98で前月比0.6%下落し、小幅な軟化となった。

中国税関総署によると、2026年第1四半期の中国輸出額はドル建てで前年同期比14.7%増となった。上海航運交易所は、中国輸出の堅調さがコンテナ輸送市場を下支えしていると分析する。一方で、中東情勢やエネルギー価格変動による輸送コスト上昇が続いており、今後も航路ごとの市況差が拡大する可能性がある。

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