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中国沿海ばら積み運賃、石炭・穀物が押し上げ

2026年5月11日 (月)

調査・データ上海航運交易所が9日公表した4月の中国沿海バルク貨物運賃指数は1225.49となり、前月比10.1%上昇した。石炭輸送用貨物電車・大秦線の春季保守点検による石炭供給ひっ迫に加え、「五一」連休前の在庫積み増し需要、国際原油価格高止まりによる輸送コスト上昇が重なり、石炭や穀物輸送を中心に市況が上昇した。

石炭運賃指数は1279.80で前月比12.6%上昇した。北方港湾では大秦線点検継続の影響で石炭搬出量が制限され、環渤海港湾の良質炭在庫がひっ迫した。非電力向け需要も堅調で、化学工業向けなどを中心に調達需要が拡大した。秦皇島港から張家港向け運賃は54.7元/トン、広州向けは71.7元/トンまで上昇した。

金属鉱石輸送も堅調だった。暖房シーズン終了後、中国国内では高炉再稼働が進み、鉄鋼生産が回復。鉄鉱石輸送需要が下支えとなり、金属鉱石指数は1150.55で8.5%上昇した。豪州・ブラジルからの鉄鉱石出荷増加も海上輸送需要を支えた。

穀物輸送は最も大きな上昇率となった。穀物運賃指数は1336.85で20.3%上昇した。中国北部主産地で流通穀物が減少する一方、港湾集荷量は低水準にとどまり、連休前の出荷需要が運賃を押し上げた。

一方、石油関連輸送は弱含みとなった。成品油運賃指数は1368.70で0.9%下落、原油運賃指数も1629.02で0.2%低下した。ガソリン需要は清明節後の自動車移動減少で鈍化し、ディーゼル需要も物流・工業向け需要が伸び悩んだ。製油所側も原油価格高騰や製品出荷停滞を受け、稼働率引き上げに慎重姿勢を示している。

上海航運交易所は、沿海ばら積み輸送市場について、石炭や資源輸送を中心に需給が引き締まる一方、エネルギー価格高止まりによる輸送コスト増加が市況を押し上げていると分析している。

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