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OMKS、3辺・重量計測システムを安価で提供

2024年10月25日 (金)

▲OMKSの太田龍一氏

イベント22-25日に開催された「第4回名古屋スマート物流EXPO」(会場:ポートメッセなごや)。この展示会を起点に物流業界への本格参入を目指す企業も少なくない。そのうちの1社がOMKS(京都府京都市)だ。

OMKSは2016年に設立され、受託設計、ロボットSI(システムインテグレーション)事業、製造業向けソフトウエア開発の3事業を展開する。とりわけ近年は製造現場へのロボット導入・システム構築支援に力を注いできた。同社は海外製品を輸入し、日本の現場向けにカスタマイズした上で提供することを得意とする。ロボットに対する知見や、現場への理解があるからこそ、単なる販売店にとどまることなく、具体的な業務改善を提案できる。

アイテムのサイズ計測をリーズナブルな機材で実現するのがOMKSの強み

今回、出展したのは、ロボットの販売、レンタル、システム設定、内製化支援などを一括で行う「コボタロウ」というサービスだ。同社ブースでは、物流現場向けにカスタマイズされた複数ロボットの作動状況を確認できた。

特に目を引いたのは荷物の大きさ・重さ・IDを一括計測し、情報を紐づけるシステム「STATIC DWS」。コンベア上部に設置されたカメラが、流れてくる荷物の大きさ(縦・横・高さの3辺)とIDを読み取り、コンベアに組み込まれた重量計で重さを計測する。これらの情報をひとまとめにして活用することで、積み込み作業を効率化できる仕組みだ。

STATIC DWSの最大の特徴は導入コストを大幅に抑えられる点にある。高価なレーザースキャナーを使用したものと比べると、カメラを使った同製品は割安だ。OMKSは商社を挟まず、メーカーから直接本体を輸入しているため、マージンも最小限で済む。それでいて読み取り性能は高く、「止まっているものなら、誤差プラスマイナス5ミリ以下」(代表取締役太田龍一氏)の精度を誇るという。

もちろん、コンベアを流れてくる荷物の読み取りも可能だ。ブースでは読み取り精度の高さをアピールするため、高速で回転する台座に乗せた荷物のサイズを、カメラが読み取るデモンストレーションも展開されていた。

今までは製造現場を対象にした事業活動が主だったというOMKS。今回、物流業界に参入することを決めた要因は、現場の”整然さ”にあったという。「物流現場は作業フローが整然としていて、計画的に物事を進めやすい。ロボットとの相性も良い」と太田氏。OMKSのロボットソリューションが物流現場に深く食い込む日も近いかもしれない。

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LOGISTICS TODAY編集部
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