
拠点・施設物流不動産管理のシーアールイー(CRE)は25日、埼玉県ふじみ野市で建設を進めていた大型物流施設「ロジスクエアふじみ野B」が15日に完成したと発表した。国内大手物流企業と1棟全体を賃貸借することで合意しており、来年8月から専用施設として稼働する予定となっている。
施設は鉄骨造4階建ての延床面積は11万4082平方メートル。2、3階に大型車両が直接乗り入れられるダブルランプウェイを設け、トラックバースには計134台の大型車両が同時接車できる。
倉庫部分の外壁には金属断熱サンドイッチパネルを採用し、床荷重は1平方メートル当たり1.5トン、有効高さは1階で6.0メートル、2階から4階で5.5メートル以上を確保している。倉庫内の防火区画壁には耐火断熱パネルを用いて、冷暖房設備設置時の熱負荷低減を図ったほか、鋼板製のパネル仕上げで倉庫内の美観を保つとともに耐震性を向上させるなど、倉庫内で働く人の職場環境にも配慮した。
将来的には、事務室の増床や、複層階を使用する場合の荷物用エレベーター・垂直搬送機の増設、庫内空調設備設置の際の配管ルートや室外機置場の確保などにも対応できる仕様になっている。
複利厚生では、4階の東西2箇所に共用のカフェテリアを接地し、従業員向けの売店も設置する。また、ドライバー用の休憩室、トイレや喫煙室などの共用設備も設けている。
環境対策としては全館にLED照明や人感センサー、節水型衛生器具などを導入したほか、廃材をリサイクルした建材を内外装の仕上げなどに積極的に取り入れ、BELS評価で4つ星、CASBEE-建築(新築)Aランクの認証を取得する。
また、倉庫内の空調として、消費電力を大幅に減少できるGHP(ガスヒートポンプ式空調)を全館で採用して、大幅なCO2削減を図る。太陽光発電システムも導入する予定で、発電した電力の供給を受けて自家消費するとともに、売電も計画している。
地域の豪雨災害対策に貢献するため、敷地内に1万立方メートルの雨水を貯められる貯留槽も設置した。
このほか、周辺エリア一帯を整備した区画整理組合や自治体などと協力して、敷地外周部の緩衝緑地帯に遊歩道や広場を整備して、ベンチなどを設置。従業員のほか、地域住民も利用できるようにする。
施設は国道254号バイパス沿いに位置しており、国道463号や同16号などの幹線道路にもスムーズに出られる。従業員の通勤の利便性を図るため、東武・ふじみ野駅から通勤専用バスも運行する。
敷地面積:10万1128平方メートル
延ベ面積:11万4174平方メートル
構造:4階建て、鉄骨造
完成:2024年10月15日
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