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米東海岸港湾荷役の自動化巡り、労働者側が声明

2024年12月5日 (木)

▲声明時(出所:ILA)

ロジスティクス港湾業務への自動化機器の導入を巡って、米国東海岸港湾で労使の対立が続いており、労働組合側のILA(国際港湾労働者協会)は2日、デニス・ダゲット副組合長名の自動化機器導入に反対する声明を発表した。特に、半自動化レールマウントガントリークレーン(RMG)について、「雇用を危険にさらし、国家の安全を脅かす技術は支持できない」としている。

声明で組合は、RMGを「半自動化」とする雇用者側の米国海運連合(USMX)に対し、「現実には、RMGが行う作業の95%は完全に自動化されている」とし「進歩という名目で労働者を機器に置き換える一方、高賃金で家族を支える米国の雇用を犠牲にして企業利益を最大化しようとしている」などと主張している。

また、サイバー攻撃に対してシステムが脆弱で、攻撃を受ければ米国経済を麻痺させる可能性があるとも指摘している。

ILAとUSMXは新たな労働協約の締結に向けて協議を行っているが、荷役業務にRMGを導入したことにILAが反発。賃金に対する考えでも隔たりが大きいことから、交渉は難航し、10月には大規模なストライキも行われた。

賃金については合意したものの、自動化についての対立は続いており、再度のストライキ実施も懸念されている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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