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ユーグレナ、軽油規格適合の高HVO次世代BD

2024年12月19日 (木)

▲次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」(出所:ユーグレナ)

荷主ミドリムシ由来の食品や化粧品などの開発を手掛けるユーグレナ(東京都港区)は18日、軽油に水素化植物油(HVO)を51%混合した次世代バイオディーゼル(BD)燃料「サステオ」を開発し、供給を開始すると発表した。51%混合のサステオは、軽油規格に適合しており、ディーゼルエンジン車の公道走行に使用できる。

同社は、気候変動問題の解決を目指すため、日本初のバイオジェット・バイオディーゼル燃料製造実証プラントを建設・稼働させ、SAF(持続可能な航空燃料)やサステオを生産している。

HVOは、バイオマス(生物資源)原料を水素化処理して製造され、軽油と混合しても単独でも利用できるが、100%のHVOは日本の税制上、軽油として扱われない。このため、軽油と混合して軽油規格に適合させる必要があり、これまで同社は、HVO20%混合のサステオを主に供給してきた。

しかし、脱炭素化が世界的に求められているため、同社は、よりCO2排出量削減効果が高く、軽油規格に適合した燃料の開発に取り組み、高濃度にHVOを混合した燃料の密度をコントロールすることで、軽油規格に適合させたHVO51%混合のサステオを開発した。

同燃料は、既にいすゞ自動車が栃木工場や藤沢工場で運行するシャトルバスの燃料として使われており、軽油やHVO20%混合のサステオと同様、走行に問題がないことが確認されている。

同社は、HVO51%混合のサステオを使用することで、より効率的に温室効果ガス排出量を削減でき、脱炭素化の促進が期待できるとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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